私が初めて北海道を訪れたのは母との二人旅でした。
「喜寿の祝いに何か望むものある?」と母に聞いたところ、「カシオペアに乗りたい」との答え。
開通したばかりの東京上野から北海道札幌までの寝台特急です。(運行開始: 1999年7月16日(上野発))
旅行が好きで日本国内はもちろんのこと海外にも良く行っていましたので、流石母らしいと感心したものでした。
7月に開通したばかりのカシオペアに9月に乗りたいと、乗車券取りは大変な状況でしたが如何にかゲット出来ました。
余談ですが
母の旅行のお土産話で印象に残っているのは香港です。
映画「慕情」が大好きで、母の最初の香港旅行は「慕情」のロケ地に行くのが目的だったようです。
1955年に公開された映画ですが、私達の居住地がローカル地方ですのでこの地での映画公開はかなり後の事だったと思います。
慕情に出てくる海、丘、他の風景の話などを当時中学生か高校生だった娘に楽しそうに嬉しそうに話していたことを、”慕情”と言う文字を見る度、耳にする度母を思い出します。
本題に、カシオペア車中
記憶は食堂車に行った事(お客さんが多く待たされた)、乗務員が部屋のドアをノックして何かの注文を取りに来たこと、部屋でシャワーを浴びた事、もちろんトイレ付でした。
九州を走っていた寝台特急富士の普通車両と違い(個室に乗車した経験が無かった)ベッドのクッション、幅他すべてが違っていた事などなど未だに忘れられない。
帰りはカシオペアの運行と都合が付かなかったため函館から寝台特急北斗星(個室)で帰京。
カシオペア車内(アルバムに1枚しか残っていなかった)