おわら風の盆

   

 

菅原洋一の「風の盆」 石川さゆりの「風の恋盆歌」の歌が流れる前に、高橋治の小説「風の盆恋歌」を読み、山あいの坂道と水音の町である「八尾」や、胡弓の音と共に夜が更けるまで踊り流していくと描写された「風の盆」に深く興味を持っていました

  三味線や胡弓の音にのって静かに踊りながら唄いな
  がらの町流し・・・そのような状景を期待して行きました
  が全くの的外れ、小さな狭い町に一日13万人という
  観光客が訪れれば仕方の無いことでしょう。
  路地での踊りを見ないままに帰る人も多いそうです。
  私は一瞬でも見られて幸運でした。
  人、人、人 の中で見るには
 小学校グラウンドに設置された野外演舞場で見るしかない
 です。が、ここは有料で人数制限がありました。
 私たちはここでも運良く入場券を買うことが出来ました。
 演舞場では、町流し
 と違いステージ踊り
 です。其々の町内で三味線、胡弓、しめ太鼓
 唄い手、踊り手がいます。町内でこれだけの
 人数を確保・維持出来ることは個人自身の思い
 入れが生活の一部になっているのだろうと思い
 ました
             
 町にはホテルや
 旅館の文字は見当たらず、風の盆の三日間だけ民宿の
 受け入れがあるようなのですが、地元商店のご主人が
 「10年先まで予約が入っている」と言っていました。
 会場にツアーバスで訪れた人たちは22:00集合で町
 から出されます。ピストン輸送のシャトルバスで
 遠くに駐車しているバスに向かいます。
 私たちが訪れた9月1日の、町民の広場に乗り入れた
 観光バスは307台。
 おわら風の盆行事運営委員会は、バスの乗り入れを
 1日と2日は各300台、3日は200台に制限しており
 予約は2月に〆切完了していました  
 
 観光客の居なくなった23:00後くらいから、自分たちの
                    ための風の盆が始まるそうです
                                          (2003.9.1) 
                     
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